ツバメの雛を保護 巣立ちまでの記録です

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自然のサイクル

ツバメが1羽生きる為に

風が吹けば桶屋が儲かるの話ではない
先ず始めに 
「風が吹けば桶屋が儲かる」という例え話がありますが、この野鳥を1羽生かせば沢山の自然サイクルが狂い始めます。
例えば、一日にツバメが捕食する昆虫ですが、蜘蛛やトンボと言った益虫も食べてしまいます。(当然害虫も食べますが・・・)
それに由来する害虫の増加があり、農作物の被害も心配されます。
よって、今回このツバメの雛が命の鼓動を停止させようとしたのもバランスを保とうとする「自然の摂理」かも知れません
そして何よりもドンヨリとするのが、果たして人間が蘇生した生体が、今後自然界で生存していかれるかどうか?と言う事です。
例えばこの雛は「ここの場所ではこれ以上餌が無い。でも1羽減れば何とか間に合うかもしれない」という親鳥の決断だったかもしれない。
それを人間の勝手な哀れみで助けて成長し巣立った際、その区域のツバメ全体が飢餓状態に陥り、死に絶えたりしないだろうか?
そんな事も考えながら「先ずは目前の小さな生命を救う」と言う事を道徳という授業で教え込まれた私は「助ける」という判断を出した。
小さな親切大きなお世話
私は死にそうな小鳥を助けましたという「自己満足」「エゴ」。
助けられた雛にしてみればその場はいいかもしれない
その後、飛行技術を身につけて飛び立つ訳なのだが、他の雛と違って「捕食の仕方」や「他の固体とのコミュニケーション」と言ったものは全然教わっていない訳で、さらに「何が天敵」なのか解からない状態であろう。
カラスやトンビ、家猫などの襲撃に、その時逃げれるだろうか?
残念ながら私のした事は「救命」では無く、単なる「延命」に過ぎなかったのかも知れない
「その後、元気です」等のメールがツバメから来る訳でもなく、私たち家族は「大きなお世話」をしただけなのかもしれません。
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